ー 人物紹介 ー
Introduction
求道くん（もとみち）
高岡に繋がるお道熱心な青年会員
ガンコじい
にをいがけ先で出会った頑固じいさん
Vol.60 原因は自分の心
ガンコじい
暑いー、だるいー、
もとみちくん
今日は一段と暑いですね。
ガンコじい
こんな暑い日なのに、ばあさんにおつかいを頼まれたんじゃよ。
もとみちくん
そうなんですか。気をつけて行ってきて下さい。
ガンコじい
いや、もう買ってきた帰りなんじゃ。
もとみちくん
そうでしたか。では、気を付けて帰って下さいね。
ガンコじい
青年は優しいの。うちのばあさんは心配なんぞかけらもしてくれんぞ。
もとみちくん
そんなことないですよ。きっとおばあさんも心配してますよ。
ガンコじい
そんなことない。頼まれたおつかいも「歯磨き粉」一つだけじゃぞ。こんな暑い日に買いに行かんくてもいいじゃろ。
もとみちくん
まぁまぁ。
ガンコじい
しかも、近所のスーパーじゃなくて、安売りしてる遠い薬局まで行けと言うんじゃ。
もとみちくん
はあ。
ガンコじい
しかもしかも、自転車がパンクしておったから、歩いて買い物にいかなくてはいけないんじゃぞ。
もとみちくん
（なんだかおじいさんが不憫に思えてきた）
ガンコじい
こんなの誰でも不満に思うじゃろ？ 青年もそう思わんか？
もとみちくん
確かに、僕も同じ状況なら不満に思うかもしれません。でもその不満の原因は、暑いことでも、遠方におつかいに行かされたことでも、自転車がパンクしてたことでもないんですよ。
ガンコじい
なんじゃと。それ以外に不満が起こる理由はないはずじゃぞ。
もとみちくん
不満が起こる原因は自分の心なんです。自分の心以外の事は関係ないんですよ。
ガンコじい
そんなバカなことあるか。わしの心が原因なわけなかろう。帰ってばあさんに文句を言ってやるんじゃ。ほなの。
もとみちくん
おじいさん、ちょっと待って下さい。
〜ガンコ邸到着〜
もとみちくん
おじいさん落ち着いて下さい。
ガンコじい
これが文句の１つも言わずにおれるか。おい。ばあさんはおるか。
孫ちゃん
おじーちゃん。いつもありがとー。
ガンコじい
ありゃ？ 孫ちゃん。一体どうしたんじゃ。
おばあさん
実は、孫ちゃんがおじいさんに、どうしてもサプライズしたいと言うので、ちょっと協力したんですよ。
ガンコじい
なんと！ そうじゃったのか
孫ちゃん
うん。おじいちゃん、いつも遊んでくれてありがとう。
もとみちくん
おじいさん、良かったですね。
ガンコじい
本当じゃの。嬉しいの。青年もすぐに腹を立ててはいかんぞ。腹を立てる原因は自分の心にあるんじゃ。それが分かれば、きっと良い事が起こってくるぞ。
もとみちくん
は、はい。（あれ？なんで僕がおじいさんに諭されているんだろう？）
おさしづ
「可愛い子を育てるようにするなら、何処も不足は無い。不足の理は心の理、不足の理はめん〳〵心の理から出るのや。」
明治29年3月26日
次回をお楽しみに−！！
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