ー 人物紹介 ー
Introduction
求道くん（もとみち）
高岡に繋がるお道熱心な青年会員
ガンコじい
にをいがけ先で出会った頑固じいさん
VVol.72 人間の心が難しくしてる
ガンコじい
うーん、難しいの－。
もとみちくん
おじいさん、こんにちは。
ガンコじい
おおー青年、良いところにきたの。
もとみちくん
難しい顔してどうしたんですか？
ガンコじい
青年は人助けを難しいと思ったことはないか？
もとみちくん
（ついに、おじいさんも人助けで悩むようになったんだ。感動です。）
何が難しくて悩んでいるんですか？
何が難しくて悩んでいるんですか？
ガンコじい
例えば、相手の事を思ってすればこちらが損をする。こちらが損しないようにすれば相手が助からないんじゃ。
もとみちくん
なるほど。
ガンコじい
こんな風に「あちらを立てればこちらが立たず」といった状況の時には一体どうすれば良いんじゃ？
もとみちくん
それなら答えは簡単です。自分の事は横に置いて、相手を助けたらいいんですよ。
ガンコじい
青年ならそう言うと思っておったが、やっぱりそうなのか。そしたら、わしは何の得も無いのか？
もとみちくん
いえいえ、そんなことありませんよ。自分の事は神様がして下さるので、自分は人のために動いていたらいいんですよ。何も心配いりません。
ガンコじい
なるほど。青年はこんな難しい事でも、すいすい答えが出てくるんじゃのー。
もとみちくん
難しい事じゃないんですよ。神様の思いに沿って動くことは、実は一番楽なことなんですよ。
ガンコじい
本当に一番楽なことなのか？
もとみちくん
そうです。一番楽な事なんですけど、人間の心が「難しい難しい」と思うせいで、簡単な事が難しくなってるんです。
ガンコじい
そうなのか。じゃあわしの心が人助けを難しくしているのか。
もとみちくん
そういう事になるかもしれません。
ガンコじい
よし！ 悩むのはもうやめじゃ！「案ずるより産むが易し」と言うしの。
もとみちくん
それが良いと思います。ところで、何に悩んでたんですか？
ガンコじい
実はな、ポケットに入ってた飴ちゃんを青年にあげるか、自分で食べるか悩んでたんじゃ。惜しいが、青年にあげよう。ほれ、受け取ってくれ。
もとみちくん
あ、ありがとうございます。(そんな事であんなに悩んでたんですか…)
おさしづ
「この道というはなか〳〵難しい道である。難しい、どうも難しい。何も難しい事やない。このくらい楽な事は無いなれど、皆心が難しいのや」
（明治31年6月2日）
次回をお楽しみに−！！
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