逸話篇

172. 前生のさんげ

 堺に昆布屋の娘があった。手癖が悪いので、親が願い出て、教祖に伺ったところ、
 「それは、前生のいんねんや。この子がするのやない。親が前生にして置いたのや。」
と、仰せられた。それで、親が、心からさんげしたところ、鮮やかな御守護を頂いた、という。