逸話篇

90. 一代より二代

 明治十四年頃、山沢為造が、教祖のお側へ寄せて頂いた時のお話に、
「神様はなあ、『親にいんねんつけて、子の出て来るのを、神が待ち受けている。』 と、仰っしゃりますねで。それで、一代より二代、二代より三代と理が深くなるねで。理が深くなって、末代の理になるのやで。人々の心の理によって、一代の者もあれば、二代三代の者もある。又、末代の者もある。理が続いて、悪いんねんの者でも白いんねんになるねで。」
と、かようなお言葉ぶりで、お聞かせ下さいました。