逸話篇

157. ええ手やなあ

 教祖が、お疲れの時に、梶本ひさが、「按摩をさして頂きましょう。」と申し上げると、
 「揉んでおくれ。」
と、仰せられる。そこで、按摩させてもらうと、後で、ひさの手を取って、
 「この手は、ええ手やなあ。」
と、言うて、ひさの手を撫でて下された。
 又、教祖は、よく、
 「親に孝行は、銭金要らん。とかく、按摩で堪能させ。」
と、歌うように仰せられた、という。