逸話篇

181. 教祖の茶碗

「教祖のお使いになった茶碗の中には、欠けたのを接いだのがあった。私は、茶碗を見た。模様ものの普通の茶碗に、錦手の瀬戸物で接いであった。これは、本部の宝や。これを見たら、後の者は贅沢出来ん。
 お皿でも、教祖のお使いになったものの中には、接いだものがあった。」
と。これは、梶本楢治郎の懐旧談である。