逸話篇 192. トンビト−ト 松森 芳夫 2019年4月1日 明治十九年頃、梶本宗太郎が、七つ頃の話。教祖が、蜜柑を下さった。蜜柑の一袋の筋を取って、背中の方から指を入れて、 「トンビト−ト、カラスカ−カ−。」 と、仰っしゃって、 「指を出しや。」 と、仰せられ、指を出すと、その上へ載せて下さる。それを、喜んで頂いた。 又、蜜柑の袋をもろうて、こっちも真似して、指にさして、教祖のところへヒヨ−ッと持って行くと、教祖は、それを召し上がって下さった。 #梶本宗太郎