このたび、髙岡ホームページに婦人会のコーナーとして、
~喜びのエッセンス~
「ねえ。聞いて聞いて!」
を発信することになりました。
女性が日頃の生活の中でみつけたささやかな喜びや、気づきなどを投稿形式で掲載します。
読んでくださった方もいっしょに温かい気持ちになってくださったら嬉しく思います。
「お母さんはサイばっかりやね」
小学一年生になる娘から言われた一言です。始めは意味が分からず「どういうこと?」と聞くと、こわい顔をして娘はこちらを睨み付けたまま黙っています。横にいた上の娘が「なになにしなサイっていう事だよ」と教えてくれました。
「宿題をしなサイ」「早くごはんを食べなサイ」「片付けをしなサイ」と親として当然の事をいっているだけなのに、なぜこんなに怒るのか……この子は癖が強いからと娘のせいにして、しばらく腹を立てていました。
またある時、息子がお菓子を持って来て「お母さんコレ食べてもいい?」と聞くので私は「ウン」と言うと、「“いいよ”って言って!」と息子。私が「いいよ!」と言うと、「お母さん、かわいい声で“いいよ”って言って!」と言います。
こんな、なんでもない子供とのやり取りの中でふと自分を振り返ると、相手に分かるように優しい言葉で伝えるという事が出来ていなかったと気付かされたのです。
子育ては、“ようぼく”を育てさせて頂く御用
教祖は「子供が分からんのやない、親の教えが届かんのや」(教祖伝逸話篇 196「子供の成人」)と仰せられます。
又、ある先生から「親神様の思召が分からない方に、分かるように伝える苦労をさせて頂くことが、“ひながた”を辿らせて頂くことになる」と聞かせて頂いたことがあります。
我が子が思うように言う事を聞いてくれない時、子供は親の言う事を聞くのは当たり前と思い、優しい言葉どころか腹を立てていた私ですが、子供を育てさせて頂く中で、“ひながた”のほんの少しでも通らせて頂けることに、感謝の気持ちが湧いてきたのです。
陽気ぐらしのできる“ようぼく”を育てさせて頂く御用を喜んで、今日も大きな声で叱りまわりながら「温かい言葉、優しい笑顔」と言い聞かせているところです。
土佐のでこママ(35才)