ねぇ。聞いて聞いて!

Ep.08「孫」

私たち夫婦には2歳になる孫娘がいる。とても愛しい存在である。

遠くに住んでいるためなかなか会えないが、娘夫婦がSNSを通して様子を知らせてくれる。言葉をどんどん覚え、自己主張をし、目を見張る早さで成長している。

先日自分が落としたぬいぐるみに「大丈夫?」と声をかけ絆創膏を貼ってあげたという。周りの大人のすることをまねたのかもしれないが、もう人のことを気遣えるようになったのかとも思え、嬉しくなった。孫娘の様子からやさしい方々に囲まれて成長していることが分かり、有り難く思う。

当たり前のことを自然に行動できること、人を気遣うこと、困っている人に声をかけること、こうした一つ一つは簡単なようで難しいことのように思う。大人になればなるほど置かれている立場や、自分の心が邪魔をして分かっていてもできない時がある。

でも結局は相手を思う行いというものは、シンプルなことではないだろうか。

孫娘が「痛い!」と言って泣いている(かもしれない)犬のぬいぐるみにすぐやさしい言葉をかけ、絆創膏を貼ったように。

私も見習い実践してみようと思う。

M.K