昨年、長い時間を共にした、大好きだった祖母が出直しました。
祖母は、出直す前の数年間は寝たきりで、会話も十分できませんでしたが、たくさんの子、孫、教会の方々に囲まれて、幸せに精一杯生きる姿を私たちに見せてくれました。出直すときは、最後の息一つまで家族で見守らせて頂くことができました。
祖母の出直しは、とても悲しく寂しいものですが、私は心の中で「ありがとう。おばあちゃん、ありがとう。」と何度もお礼を言い、感謝の気持ちが湧きあがり、伝えずにはいられませんでした。
祖母の出直しと我が子の誕生
そして今年の春、私たち夫婦に初めての子供が誕生しました。
お産は大変な難産となり苦しみましたが、御守護頂き、無事産まれてきてくれた時には、子供の産声に負けないくらい一緒に泣き、子供を抱きしめ、「ありがとう、ありがとう。」と感謝の気持ちでいっぱいでした。
祖母の出直しと我が子の誕生。
命は、ありがとうと見送り、ありがとうと迎えるんだと、母にならせてもらった私が気付いたことです。素晴らしいな。
私自身、この二つの出来事から改めてこれからの歩みを見つめ直したいと思いました。
出直しも誕生もすべて親神様の御守護と、はかりしれない思いがあってのこと。私たち人間は、生かされていることに感謝し、お見守り頂いていることにお礼を言う。
命にはありがとうがいっぱい。祖母にこの子を見てもらいたかった。その思いは無くなりませんが、生前、私はこっそり赤ちゃんを授けて頂いた報告をし、祖母の手をお腹にあててみました。きっと祖母にも伝わっていたはず。
そしてつたない私を笑いながら、見守り喜んでくれていることだと信じています。
ペンネーム かめ